答弁書も出さない!出廷もしない!そんな場合は…

借金が返せなくて放置していると、裁判所に訴えられてしまう場合もあります。特別送達なんて書かれた封筒で郵便配達の人から直接 訴状の入った封筒を受け取ると、それだけで怖いですよね。
特別送達の参考記事》
裁判所からの郵便物を受け取らないで受取拒否するとどうなるの?

 

でも、訴えられたからといって、逮捕されるわけでも身柄を拘束されるわけでもありません。そのまま放置して、見なかったことにしてしまいたくなる気持ちもわかりますが、放置は絶対にダメです!届いたらすぐに中身を確認して対処していきましょう。

 

 

封筒の中に入っているものは

 

  • 訴状
  • 口頭弁論期日呼出状及び答弁書催告状
  • 答弁書
  • 分割払いを希望される方へ
  • 証拠書類

 

口頭弁論期日呼出状及び答弁書催告状に、第1回口頭弁論が「いつ」「どこで」行われるか、「答弁書の提出期限」が書かれています。

 

 

第1回口頭弁論は訴状が届いた日の1ヶ月後ぐらいのことが多いようです。答弁書の提出期限は第1回口頭弁論期日の1週間前です。答弁書の書き方はこちらの記事を参考にしてくださいね。
借金で裁判所から訴状が届いた!答弁書の書き方は?

 

 

訴状では滞納している借金と遅延損害金の一括払いを求められますが、なかなか一括で支払うのは難しいんじゃないかと思います。分割払いを希望するのなら、答弁書を提出して、第1回口頭弁論の期日にもきちんと出頭しましょう。

 

 

答弁書も出さない、出頭もしない、という場合は訴状通りの判決が出てしまいます。一括払いができないときには強制執行や給料の差押えをされてしまうかもしれません。

答弁書を提出して裁判は欠席、擬制陳述とは?

「前もって答弁書を提出すれば、裁判を欠席しても提出した答弁書を陳述したとみなされて裁判が進行する」という擬制陳述という制度もあるようです。(民事訴訟法158条)

 

 

地方裁判所では擬制陳述ができるのは最初の1回だけなのですが、簡易裁判所で行われる裁判では2回目以降も可能で、一度も裁判に出席しなくても答弁書や準備書面の提出だけで裁判を進めることもできるのだそうです。

 

 

裁判や裁判所って、怖いイメージがあるので、一度も出頭しないでも大丈夫ならできるだけ行きたくないなぁなんて思ったのですが、擬制陳述では和解はできないのだそうです。

 

 

当事者がいないのに和解が成立するということはなく、分割払いで和解することを希望しているなら、ちゃんと出頭したほうがいいみたいです。そりゃそうですよね〜そんなに甘くはないということですよね^_^;

分割払いで和解が成立するまでの裁判の流れ

分割払いで和解することを希望していて第1回口頭弁論に出頭した場合、どのような流れになるのか調べてみました。

 

 

被告が分割払いを希望する答弁書を提出していて、一括で支払う資金力がない場合、裁判官は和解勧告をします。

 

 

和解勧告がなされると、法廷から別室へ移動して和解に向けた話し合いをします。当事者の被告(債務者)と原告(債権者)だけではなく、司法委員という裁判所が非常勤で雇っている弁護士さんが話し合いの間に入ってくれるそうです。

 

 

  • 月々いくらの支払いでいつから支払うのか?
  • 分割の回数は何回か?
  • 利息や遅延損害金の免除はできるのか?

 

といったことを話し合います。

 

 

和解の話がまとまれば法廷に戻り、司法委員が決まった和解案を裁判官に伝えます。裁判官が被告、原告に確認して両方とも異存がなければ和解が成立し、和解調書が作成されます。

 

 

せっかく和解が成立しても、途中で支払いができなくなると強制執行や差押えをされることになってしまいます。ですから支払っていける金額で和解をしないと、和解をした意味がないということですね。

どうしても裁判所に行けない場合は

裁判上の和解をするためには被告、原告の両方が出廷しないといけないのですが、例外として和解に代わる決定というものがあります。「和解に代わる決定」ができるのは簡易裁判所だけで、金銭の支払いについての訴訟のみだそうです。

 

 

分割払いで和解がしたいけど、どうしても出廷できないという場合、答弁書に「分割払いを希望する」ということを記載して、相手方が納得すれば、裁判所から「和解に代わる決定」が出る可能性もあります。

 

 

でも、月々の返済額が少なすぎたり、返済期間が長すぎると認められないようですし、必ず「和解に代わる決定」が出るとは限らないようですね。

 

 

出廷できない事情があって、でもどうしても和解したい場合は相手方に事前に連絡をして、金額や支払回数などの合意を取り付けておくと、「和解に代わる決定」が出る確率も高くなるようです。

 

 

ただ、業者によっては事前協議には応じない業者もあるようですし、答弁書を出していても、欠席なら訴状の通りの一括払いの判決が出ることもあるようですね。

 

 

また、裁判所に行けない理由が「自宅から遠い」ということであれば、自分が住んでいる地域の近くで裁判が行えるように申し立てをすることもできます。
リンク

 

 

ということで、うまくいけば裁判を欠席しても「和解に代わる決定」がなされて分割払いでの支払いが可能になることもありますが、相手もあることですし、その時の裁判官や個々の色々なケースでどうなるかはわかりません。

 

 

どうしても分割払いで和解がしたのなら、何をさしおいてでも裁判に出席したほうがよさそうです。もう一つ、一番確実なのは訴状が届いた時点で弁護士さんに相談をすることだと思います。

 

 

弁護士さんに任せてしまえば自分は裁判に出頭しなくてもよくなりますし、利息や遅延損害金のカットなど、有利な条件で和解の話も進めてもらえます。

 

 

特に訴えられた件だけではなく、他にも借金がある場合などは債務整理をすれば今までに比べてずっと支払いが楽になるかもしれません。