督促を無視し続けると大変なことに!

借金がかさんで、いつも借金と返済のことが頭から離れなくなってくると、「いっそのこと、このまま返済しないで放っておいたらどうなるんだろう?」なんて現実逃避したくなることもあると思います。

 

 

でも、借金から目を背けて放置していても借金の問題は何も解決しません。借金を放置すると裁判沙汰になったり給料を差押えられたり、今よりずっと大変な状況になりそうだということは想像がつくと思います。

 

 

返済が苦しいと感じているなら早めに弁護士さんに相談するのが一番なのですが、返済をしないとどういうことになるのか、どのぐらいの期間でどういう事が起こるのかについて調べてみました。

 

 

1.催促の電話がかかってくる

 

返済期日に返済ができなかったら自宅や携帯電話に電話がかかってきます。早ければ返済日の翌日、1週間から10日ぐらいかかる場合もありますが、たいていは3日以内に電話があることが多いようです。

 

 

業者 「今月の返済日は○○日でしたがどうされましたか?」
債務者「すみません。忘れていました。」
業者 「そうでしたか。いつ頃でしたらご入金いただけますか?」
債務者「週明け、月曜日には払います。」
業者 「ありがとうございます。承知致しました。○○日月曜日のご入金ということで、よろしくお願い致します。」

 

 

督促の電話というと、「何しとんじゃ〜払え〜!!!」みたいなのを想像しがちですが(笑)実際にはいたって穏やかで、遅れている方が悪いのに「ありがとうございます」なんてお礼まで言ってもらえるようですよ。

 

 

これで約束した日までに支払いを済ませればもう催促の電話がかかってくることもありません。

 

 

2.無視していると職場などに電話がかかってくる

 

自宅や携帯電話への電話に出ないで無視していると、職場などの契約書に書いた自宅と携帯電話以外の連絡先に電話がかかってくることになります。

 

 

実は貸金業法では正当な理由なく催促のために勤務先やその他自宅以外の場所に電話や訪問してはならないとされています。ですが、自宅や携帯電話への電話に出ないで無視し続けているのですから「連絡が取れない」ということで正当な理由になるようです。

 

 

他人に借金があることを知らせるような行為はしてはいけないので、この電話は貸金業者やクレジット会社の社名は名乗らず個人名でかかってきます。キャッシングの申込みやクレジットカードを作ったときの職場への在籍確認の電話と同じですね。

 

 

「何度か携帯電話とご自宅にお電話を差し上げたのですが、何かございましたか?お仕事先にまでお電話をして申し訳ありません。」

 

と、勤務先に電話をしたことを謝ったり、電話に出なかったことを心配してくれます。ここでも「なに逃げとんじゃ〜!」と、怒鳴り散らされることはありません。遅れてしまった返済の入金日を確認して電話はおしまいです。

 

 

3.自宅宛に督促状が届く

 

携帯電話、自宅の電話に出ないで職場でも居留守を使って連絡がつかなかったり、電話で約束をした期日に入金がない場合、自宅宛に督促状が届きます。

 

 

普通郵便で、内容は滞納額と新たな支払期限、滞納分の支払いを催促する文面になっています。だいたい、元々の返済期日から2〜3週間後ぐらいのようです。

 

 

最初に来る督促状は文面も優しく、ここで記載されている期日までに入金をすれば問題はありません。

 

 

4.自宅に訪問する場合もある

 

あまりにも連絡が取れないと、自宅に訪問する場合もあるようです。

 

 

 

5.自宅宛にちょっと厳しい督促状が届く

 

最初に送られてきた督促状の期日に入金ができなかった場合、今度は少し厳し目の督促状が届きます。封筒や書面の冒頭に「重要」と書かれていたり、「至急お支払いください」といった文言になっていると思います。

 

ここで支払わないと大変なことになると考えておいたほうがいいようです。

 

もし入金が遅れたりお金が足りなかったりするようならきちんと連絡を入れましょう。正直に真摯な態度で連絡をすると、分割払いなどの妥協案を提案してくれるかもしれません。

 

 

 

 

6.自宅宛に催告書が届く

 

督促状の期日までに支払わないと自宅宛に催告書が届きます。催告書は督促状の違いは内容証明郵便で送られてくることです。

 

内容証明郵便とは
誰が
誰あてに
どんな内容
の郵便を出したのかを郵便局が公的に証明してくれる郵便物です。

 

内容証明郵便だと証拠が残っているので「そんな書類は受け取っていない」などと言ってごまかすことはできなくなります。また、内容証明で催告書を送ると時効が6ヶ月間ストップします。

 

時効については詳しくはこちらの記事を合わせて読んでみてくださいね。
借金にも時効があるの?消滅時効の援用とは

 

 

督促状では滞納分の支払いを求めるだけだったのに対し、催告書では期限の利益喪失によって残金を一括請求され、それに加えて利息と遅延損害金も請求される場合があります。

 

期限の利益喪失についてはもう少し下に詳しく書いているので読んでみてくださいね。

 

 

「○月○日までに連絡が取れない場合は法的手続きによる解決を検討させていただきます」など、法的手段法的手続きという文言が使われています。

 

 

これはただの脅しではなく、ここで連絡をしないで無視をしていると、本当に裁判所から支払督促訴状が届くことになります。

 

一括で支払わないといけないの?期限の利益喪失って?

催告書には「期限の利益喪失により残金を一括請求させていただきます」と書かれている場合があります。期限の利益とは「期日が来るまでは債務を弁済しなくても良い権利」のことだそうです。

 

 

例えば100万円を○○年1月15日借りて、1月の末日から毎月末日に10万円ずつ返済するという契約をしたとします。その場合、借りた人は期限の利益として「1月31日まではお金を返さなくてもよい」という権利を与えられます。

 

 

「期限の利益喪失」とは期限の利益を失うことで、「期日が来るまでは借金を返さなくてもよい」という」権利がなくなくなり、期日前でも残金を一括で支払わないといけなくなります。

 

 

どんな場合に期限の利益を喪失するのかは契約書に書かれているみたいです。

 

  • 期限の利益を喪失するケース
  • 返済日にお金を返さなかった
  • 契約内容に違反した
  • 契約内容が偽り(ウソ)だった
  • 自己破産、民事再生手続を開始した
など

 

 

契約書には1日でも返済が遅れると期限の利益は消失すると書かれていることもあるようですが、実際には1日遅れただけで期限の利益喪失で一括返済を求められることはないと思います。

 

 

ただ、貸主側には契約上一括請求をする権利はあるので、ここに至るまでに支払いをしておきたいところですね。

 

 

一括で支払えなんて言われてもすぐには払えないですよね。分割払いの話し合いも個人では応じてくれない場合もありますので弁護士さんに依頼したほうがいいかもしれません。

ここまでくるともう手遅れ?裁判所からの通知

7.裁判所から支払督促や訴状が届く

 

催告書も無視していると裁判所から支払督促や訴状が届きます。それでも無視を続けていると、強制執行や給料の差押さえにつながっていくことになります。

 

《参考記事》
借金滞納で法的措置!具体的にはどういうこと?

まとめ:返済できずに放置した結果…(泣)と回避する方法

チェック

返済できないからといって放置していると…

 

1.自宅、携帯に催促の電話

2.職場(その他の連絡先)に電話

3.普通郵便で督促状

4.督促のために自宅に訪問されることもある

5.普通郵便でちょっと厳しい文面の督促状

6.内容証明郵便で催告書

7.裁判所から支払督促や訴状

8.強制執行、給料差押え

 

 

だいたいこのような流れで裁判上の請求、強制執行、差押えと進んでいきます。普通郵便で督促状が来ているうちに支払わないと、残金を一括請求されたり法的措置に進んでいってしまいます。

 

 

お金が足りなくて返済ができないのであれば、弁護士さんに相談してみるのが一番の解決策だと思いますよ。この状態を回避するためにはもっと早くに弁護士さんに相談することなんですが、借金と返済で頭がいっぱいのときには冷静な判断は難しいかもしれませんね。

 

 

「もう払えなくなるだろうな」というのは、おそらく何ヶ月か前にわかっていたと思います。人間、わかっていてもギリギリまでなかなか行動できないものなんですよね。私も払えなくなるギリギリで弁護士さんに相談に行きましたから^_^;

 

 

この記事を読んでいただいている方には一日でも早く弁護士さんに相談して、借金に苦しむ生活から抜け出してほしいと思っています(*^_^*)

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