自己破産で銀行口座凍結?

自己破産をすると「銀行口座が凍結される」と聞いたことはありませんか?私も自己破産をしているのですが、銀行口座が凍結された覚えがないんですよね。。。(^_^;f

 

 

凍結されたことに気付いていないだけなのか、凍結されない場合もあるのかどうか?そもそも「凍結」ってどういう状態なのか、凍結されるとどういった不都合があるのか、などなど、自己破産したときの銀行口座の凍結について調べてみました。

 

 

銀行口座の凍結とは?

 

銀行が入出金などの預金口座の取引を停止させる処理のことを凍結といいます。預金口座が凍結されると、窓口やATMでの出金ができなくなり、公共料金やクレジットカードの引き落としなどの口座振替もできなくなります。

 

 

銀行によっては入金もできなくなり、給与や年金の振込口座になっていたらエラーになって振込ができないこともあるようです。振込ができたとしても、お金を引き出すことができないんですけどね(汗)

銀行口座が凍結されるのはどんな場合?

銀行口座が凍結されるのは口座がある銀行からカードローンや住宅ローンなどの借り入れがある場合です。銀行口座があるだけでローンなどの借り入れがない銀行の口座は凍結されることはありません。

 

 

 

自己破産すると自分が持っているすべての銀行口座が凍結されるのかなぁと思っていたのですが、そうではないんですね。それと当然ですが、凍結されるのは本人名義の口座だけで、家族名義の銀行口座が凍結されることもありません。

 

 

 

また、その銀行の系列の消費者金融に借金がある場合も、系列ではあっても別会社になるので凍結されることはないそうです。

どうして銀行口座が凍結されるの?

債務者(借金をしている人)が自己破産をすると、債権者(お金を貸した人)には貸したお金が返ってきません。債権者である銀行は、少しでも借金を返済してほしいわけですから、預金口座に残高があれば借金と相殺(そうさい)されます。

 

 

ローンの契約には相殺についての条項があり、破産を申し立てたときや期限の利益を喪失したときには預金と相殺ができることになっているようです。

銀行口座の凍結、相殺、凍結解除のタイミングは?

預金口座は銀行が自己破産申立て(予定)の事実を知ったとき に凍結されて使えなくなります。通常は債務整理を弁護士に依頼することがほとんどだと思うので、弁護士の受任通知が届いた時点で凍結されます。

 

 

相殺は弁護士の受任通知が届いたタイミングで一度だけ行われます。もし、凍結された口座が給料の振込口座になっていて入金されたとしても、一度相殺の処理が行われたら2回目、3回目…の相殺はないそうです。

 

 

ただし、凍結されているので給料が振り込まれたとしても引き出すことはできません。引き出しができるのは凍結が解除されてからになります。

 

 

 

預金口座に残っているお金が没収されて借金の返済に充てられたとしても借入額には足りなくて、大抵の場合はまだ借金が残ると思います。そのような場合には保証会社が債務者の代わりに返済をすることになります。(代位弁済)

 

 

 

代位弁済がなされると、銀行口座の凍結は解除されます。凍結から解除までの期間は銀行や保証会社によって違うのですが、だいたい2ヶ月ぐらいのようです。自己破産が預金契約上の解約事由に該当する場合など、銀行によっては凍結解除はされずにそのまま口座契約が解約になるケースもあるみたいです。

 

 

 

また、凍結解除は破産手続きの進行とは全く関係ありません。「破産開始決定」や「免責許可決定」といったタイミングで凍結が解除されるのかなぁと思ったのですが、凍結解除は破産手続きとは無関係に銀行と保証会社のスケジュールで行われるようです。

銀行口座凍結の前にやっておきたいこと

銀行口座が凍結されるとお金の引き出しや口座振替ができなくなってしまいます。凍結される前にやっておいたほうがよいことをまとめてみました。

 

 

預金を引き出しておく

 

失礼ながら、自己破産を考えるぐらいですから預金口座にそんなに大金が入っているわけではないかもしれません。でも、だからこそ相殺で預金がゼロになってしまうのは避けたいですよね。

 

 

また、裁判所に相殺が偏頗返済に当たると指摘されるかもしれません。偏頗返済の「偏頗」とは偏っているという意味で、偏頗返済は「偏った返済」ということになります。

 

 

どういうことかというと、自己破産は原則すべての債権者に対する債務を免除してもらう手続きです。ある債権者には支払い、別の債権者には支払わない、といったことがあると不公平ですよね。

 

 

そんな不公平な返済のことを偏頗返済といって、免責不許可事由に当たると判断されることもあるんです。免責不許可になると自己破産したのに借金は免除されずに返済しなくてはいけなくなります。

 

 

クレジットカードやアコム、プロミスなどの貸金業者の返済口座に使っている場合も残高があれば引き落とされてしまう場合があるようです。こちらも偏頗返済になってしまうので預金口座は予め全て引き出してゼロ円にしておいたほうがいいみたいです。

 

免責不許可事由については詳しくはこちらの記事も読んでみてくださいね。
破産したのに借金が残る?免責不許可事由とは

 

 

ただ、裁判所や引き出す金額によっては「財産隠し」とみなされる場合があるみたいなので、弁護士さんと話し合ってアドバイスをもらうと安心かなと思います。

 

 

 

引き落とし口座を変更する

 

電気・ガス・電話・家賃などの生活に必要なお金は自己破産の申立てをしても支払っていかないといけません。カードローンなどの借金がない別の銀行の口座からの引き落としに変更するか、請求書で払う、振込払いなど、支払い方法を変更しておきましょう。

 

 

 

 

給与や年金の受け取り口座になっている場合は口座変更

 

給料や年金の受取口座になっている場合、お給料、年金が振り込まれても引き出すことができません。銀行によっては振込ができない場合もあるかもしれません。給料の振込ができないと、何らかのトラブルを抱えているということが会社にバレてしまう可能性もあります。そうならないためにも受取口座は変更しておいたほうがいいですね。借金のない、別の銀行の口座に変更しましょう。

 

 

 

振込口座の変更は会社に申し出ないといけないのですが、変更までに数ヶ月かかる場合もあるようです。そんな場合には弁護士さんの受任通知の送付のタイミングが重要になってきます。弁護士さんとよく相談して指示に従ってくださいね。

自己破産しても銀行口座は作れるの?

「新しく口座を作って引き落とし口座を変更したい」という場合もあるかもしれませんね。自己破産の申立て中や自己破産後に銀行口座を作ることはできるのか?断られたらショックだなぁ。。。なんて思いますよね。

 

 

安心してください!自己破産していても銀行口座は開設できます(^ ^)v

 

 

それと、借り入れをしていない銀行に預金口座がある場合も、自己破産をしたことや申立て中ということが銀行に伝わることはありません。

 

 

新たに借金やローンを申し込むと、信用情報を確認するので自己破産したことがバレてしまいますが、たとえわかってしまったとしても借金以外の通常の口座取引(入出金、口座振替等)は可能です。

まとめ:自己破産時の銀行口座凍結と新規開設

銀行口座が凍結されるのはカードローンなどの借り入れがある銀行の口座のみ

 

銀行口座が凍結されると

  • 窓口・ATMともに入出金ができない
  • 口座振替ができない
  • 振込は銀行によってできる場合とできない場合がある

 

弁護士の受任通知が銀行に届いた時点で凍結され、預金残高があれば同時に借金と相殺される

 

相殺されるのは1回のみ。その後、給与振込等の入金があっても相殺されることはない

 

相殺しても足りない分は保証会社から銀行へ支払われる(代位弁済)

 

凍結前にやっておきたいこと
(ただし、弁護士さんと相談して指示に従う)

  • 現金を引き出して残高をゼロにする
  • 公共料金の引き落とし口座になっていたら口座変更か支払い方法を変更する
  • 給与・年金の受取口座になっていたら別の銀行の口座に変更する

 

自己破産しても関係なく銀行口座は作ることができる

 

 

自己破産に限らず債務整理を弁護士さんに依頼すると、自分の持っているすべての銀行口座を報告しないといけません。ケースバイケースで色々なアドバイスを頂けると思います。

 

 

私もカードローンを借りている銀行があり、その銀行の口座からクレジットカードの引き落としをしていました。カードローンは借りると預金残高がマイナスになるタイプのもので、限度額ギリギリまで借りていました。

 

 

1ヶ月に1回、持っているすべての通帳を記帳して弁護士さんのところに持って行っていたのですが、その銀行の口座は数カ月後に代位弁済がされて残高がゼロになっていたと思います。元々 残高はマイナスの口座なので凍結されなかったのかもしれませんね(^_^;f

 

 

なかなか個人の判断では難しいことや後々面倒なことになる場合もあるので、早めに弁護士さんに相談することをおすすめします。