訴状が届いた!封筒の中身は?

借金が返せなくて訴えられたら、裁判所から郵送で訴状が届きます。特別送達という裁判所が利用する特別な書留郵便で、配達員の人から手渡しで受取の印鑑も必要な郵便です。

 

 

特別送達についてはこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
裁判所からの郵便物を受け取らないで受取拒否するとどうなるの?

 

 

郵便配達の人がピンポーンって来て

 

「裁判所からです。印鑑お願いします。」

 

なーんて言われたら

 

Σ(゜ロ゜ノ)ノ ヒィィィィ!

 

ですよね。。。

 

 

万が一、そんな事態になってしまったらどう対応すればよいのでしょう?まずですね、落ち着きましょう(*^_^*)訴えられたからと言って、逮捕されることはありません。必要以上に怖がらなくても大丈夫ですよ。

 

 

裁判所からくる封筒の中には、だいたい 以下のものが同封されています。

 

1.訴状
訴えられることになった原因や経緯、最終的に「元本、利息、遅延損害金を一括で支払え」と書かれています。

 

2.口頭弁論期日呼出状及び答弁書催告状
第1回口頭弁論の期日(裁判所に出頭する日)、時間、場所(どの法廷か)と、答弁書の提出期限などが書かれています。

 

第1回口頭弁論の期日は、だいたい訴状が届いた日の1ヶ月後ぐらい、答弁書の提出期限は第1回口頭弁論の期日の1週間前です。

 

3.答弁書
原告(債権者)の言い分は訴状に書かれているので、それに対する被告(訴えられている人、債務者)の言い分を書いて提出します。借金で訴えられた場合は分割払いの希望を記載します。

 

4.分割払いを希望される方へ
分割払いを希望する場合の答弁書の書き方などが記載されています。

 

5.その他
キャッシングやショッピングの利用履歴、申込書、規約などが証拠書類として添付されていることもあるようです。

 

 

答弁書を提出しないとどうなるの?

訴状が届いたら、同封されている答弁書を書いて提出しないといけません。

 

面倒くさい。。。
どう書いていいのかわからない。。。
etc.....

 

色々あるかとは思いますが、答弁書は期限までに提出しましょう。答弁書を提出しないで裁判にも行かない、というように、訴状を放置してしまったら、裁判所に「相手方の主張を認めたもの」と判断されます。

 

 

つまり借金で訴えられている場合は「請求されている金額と遅延損害金を一括で支払わないといけない」という、訴状通りの判決が出てしまいます。支払えない場合は強制執行や給料の差押えが可能になります。

 

 

答弁書を提出すれば、分割払いが認められて和解が成立するかもしれません。強制執行を避けるためにも答弁書は必ず提出しましょう。

 

 

答弁書の書き方については後で詳しく説明しますが、答弁書を作成したらコピーを2部とり、それぞれに押印をして同じものを3部作成します。印鑑は認印でOKですが、シャチハタなどのスタンプ式はダメなのだそうです。

 

1.裁判所
2.原告(債権者)
3.自分用の控え

 

郵送かFAXで裁判所と相手方の代理人弁護士の事務所に提出します。自分用の控えは第1回口頭弁論の当日に持参します。

 

 

答弁書は期限までに提出するのが望ましいのですが、もし遅れてしまっても必ず提出しましょう。遅れたことによって裁判上不利になることはないようですよ。

 

分割払いを希望する場合の答弁書の書き方

答弁書は、訴状に書かれている原告(債権者)の言い分に対して被告(債務者)が言いたいこと、反論したいことを書いて提出します。原告の主張に被告が異議がある場合は、その主張の違っている部分を裁判で争うことになります。

 

 

でも、借金で訴えられた場合は借金をしていることも滞納していることも事実ですよね。ですから事実関係は争いません。答弁書は分割払いを認めてもらって和解するために提出します。

 

 

「分割払いを希望される方へ」という文書が一緒に入っていて、分割払いを希望する場合の答弁書の書き方も記載されているそうです。答弁書も同封のものを使うと簡単に記入ができるようです。

 

 

私の場合はギリギリまで返済して滞納する前に弁護士さんに債務整理をお願いしたので、幸い未払いで訴えられることはありませんでした。なので、実際には答弁書も書いていないので、ネットや本で調べてみました。

 

 

「請求の趣旨」に対する答弁

 

「請求の趣旨」とは、相手方が求める判決の結論の部分です。

 

「被告は原告に対し、金○○円及びこれに対する支払済までの年5分の割合による金員を支払え」

 

この部分に対して
「認めます」
「棄却を求めます」
どちらかにチェックを入れる書式の場合は「棄却を求めます」にチェックを入れます。

 

文章で記載する場合は次のように書きます。
「1.原告の請求を棄却する。
2.訴訟費用は原告の負担とする。
との裁判を求める。」

 

 

請求どおり、一括で支払うことができないので「請求を棄却」で提出するのがお約束なのだそうです。

 

 

「請求の原因」に対する認否

 

「請求の原因」とは請求の理由や根拠となる事実のことです。
「原告は、平成××年×月×日、被告との間で、次の約定にて金銭消費貸借契約を締結し…」という部分です。「平成××年×月×日に○○円を貸しました」という請求の原因となる事実のことですね。

 

 

これを認めるか、否認するかということなのですが、これは第1回口頭弁論に出頭する場合と欠席をする場合で少し違ってきます。

 

 

第1回口頭弁論に出頭する場合は認めても特に問題はありません。「請求の原因事実は、すべて間違いありません。」にチェックを入れます。

 

 

請求原因については認めた上で「分割払いにしてください」という点を理由とともにしっかり主張します。

 

 

第1回口頭弁論を欠席する場合は、請求の原因をすべて認めてしまうと不利になることもあるようです。すべて認めると、請求原因について自白したものとみなされてしまい、1回で結審して訴状通りの判決が言い渡されてしまう可能性があります。

 

 

それを避けるために、「事実関係を調査の上、追って認否する。」と記載する方法があります。「追って認否」とは、第1回口頭弁論では「認めることも否定することもしない」という意味だそうです。2回目の口頭弁論までに認否を準備書面で行います。

 

 

裁判に出席しないでも準備書面を提出して裁判を進める擬制陳述という制度があるのですが、擬制陳述については別の記事で詳しく書いていますので、そちらを読んでみてくださいね。
借金で裁判所から呼び出し状が!無視したらどうなるの?

 

 

 

被告の主張

 

「和解を希望」「分割払いを希望」にチェックを入れます。

 

いつから、月々いくら払うのか、具体的な数字を記入します。ここは実際に確実に支払える金額を記載します。分割期間3年以内、月々1万円〜2万円以上だと相手方に認めてもらえる可能性が高いそうです。

 

 

そしてなぜこの金額なのか、別紙に正直に理由を記入します。「経済的に苦しい」事情があれば、利息や遅延損害金も免除してもらえることもあるようですから、「利息、遅延損害金の免除を求める」と記載しておきます。

 

 

あくまでも原告(債権者)が認めてくれればの話なので、必ず免除してもらえるわけではありませんが、答弁書で主張しておかないと相手方から「利息、損害金免除しますよ」とは言ってもらえないので、ダメ元で書いておいたほうがいいですよね。

 

分割でも払えない(>_<)そんな場合は?

他にも借金があって分割でも払えない場合、債務整理を検討することを強くおすすめします。訴状が来ているということも弁護士さんにお話して、すべて弁護士さんにお任せするのが一番間違いのない方法だと思います。

 

 

でも、弁護士さんを探すのに時間が欲しい場合や「分割で払えるのか、債務整理をするべきなのか、もう少しじっくり考えたい」ということもあるかと思います。そんな場合に「とりあえず時間稼ぎ」をしたい場合の答弁書の書き方もありました。

 

 

請求の趣旨に対する答弁

 

「認めます」
「棄却を求めます」
どちらかにチェックを入れる書式の場合は「棄却を求めます」にチェックを入れます。

 

文章で記載する場合は次のように書きます。
「1.原告の請求を棄却する。
2.訴訟費用は原告の負担とする。
との裁判を求める。」

 

この部分は分割払いを希望する場合と同じですね。

 

 

「請求の原因」に対する認否

 

「事実関係を調査の上、追って認否する。」

 

 

被告の主張

 

「事実関係を調査の上、追って主張する。」

 

 

 

答弁書の書き方について調べてみましたが、いかがでしたか?分割払いを希望する場合の書き方についても同封されているようですし、そんなに難しくはないみたいですね。

 

 

でも、訴えられた件 以外にも借金があったり、分割払いもちょっと厳しいかなぁという場合など、不安があれば弁護士さんに相談しましょう。

 

 

弁護士さんに依頼すれば、答弁書の作成、提出もすべてやってもらえますし、裁判にも弁護士さんが出席してくれるので、自分は行かなくてもよくなりますよ。

 

 

利息や遅延損害金のカット、場合によっては元金の減額にも応じてもらえるかもしれません。個人ではなかなか交渉できませんが、弁護士さんは交渉のプロなので、お任せしてみてはいかがでしょうか。

 

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